お知らせ

News

株式会社ピクシーのお知らせを
掲載しております。

【10月になりました】

2021.10.01

10月になりました。
あっという間に秋ですね。
コロナウイルスの感染予防を引き続き行っていき、元気に10月を過ごしましょう。
10月8日は“骨と関節の日”とされています。
由来は、漢字の“十”と“八”を組み合わせると、カタカナで“ホネ”の“ホ”になるからだと言われています。
今月は私たちにとって大切な、骨について書いていきたいと思います。

 

骨は身体の中心にあって目で見る機会がほとんどありません。
そのため、漠然と「骨は体を支えているもの」という程度で、普段から骨を意識している人は少ないのではないでしょうか?
しかし、思っている以上に、骨は多くの重要な役割を担っているのです。

 

【大切な骨の5つの役割】
① 体を支えている
骨は体を支えているので、足や腰の骨折などの骨トラブルによって寝たきりなどの要介護になってしまうこともあります。
実際に要支援、要介護の原因は、女性では第1位、男性でも第3位が運動器障害です。
② 運動の支点となる
骨と筋肉が繋がり関節が支点となることで、私たちは足を動かしたり腕を曲げたりすることが出来ます。
③ 血液を作る
骨があるからこそ、血液が作られます。
骨の中心部にある骨髄には血液の原料となる造血幹細胞が存在し、赤血球、白血球、血小板が作られています。
④ 内臓を守る
内臓は衝撃に弱いため、頭がい骨は脳、肋骨は肺や心臓、背骨は脊椎神経と、重要な臓器等を硬い骨で衝撃からしっかり守っています。
⑤ カルシウムを蓄える
骨にはカルシウムを蓄える役割があります。体内のカルシウムの99%が骨に、残りの1%が血液に存在し、血中のカルシウム濃度が低くなると骨からカルシウムを補給してくれています。

 

【骨は新陳代謝している】
生まれた時の骨が成長に伴って大きくなっているのではありません。
骨も生きていて、どんな方の骨であっても約3年のサイクルで少しずつ新しい骨に生まれ変わっています。
骨はカルシウムとたんぱく質の1種であるコラーゲンから出来ていて、コラーゲンが土台となり骨にしなやかさを与え、カルシウムなどのミネラルがコラーゲンに付着することで骨に強度を与えているのです。

 

【骨が新陳代謝する理由】
① カルシウムを送り出す
人間の生命を維持する為に欠かせないカルシウムを体の各組織に送り出すためです。カルシウムが不足すると骨から溶かし出され、余ると骨に蓄えられます。
その繰り返しで生まれ変わっています。
② 骨を若返らせる
古くなった骨を若返らせるためです。
丈夫な骨も古くなると弾力を失って脆くなってきてしまうので、生まれ変わってしなやかな強さを維持しています。

 

【骨の新陳代謝の仕組み】
骨では“骨をこわす細胞”と“骨をつくる細胞”が働いていて、骨をこわす細胞を“破骨細胞”、骨をつくる細胞を“骨芽細胞”と言います。
この二つの細胞の働きで骨は生まれ変わります。
まず、破骨細胞が酸や酵素で古い骨を壊していきます。(骨吸収)
次に、骨芽細胞がコラーゲンを生成し、そこに腸で吸収されたカルシウムが付着して新しい骨がつくられます。(骨形成)
この繰り返しが約3年のサイクルで行われており、骨は大人になっても日々生まれ変わっているのです。

 

【骨の健康のために出来ること】
骨密度の低下や骨折というのが高齢者に多いため、「骨は高齢者の問題」と認識している方も多いかもしれませんが、そうではありません。
“骨の健康”という観点からすると、成長期での骨づくりが一生の骨量に大きく影響していきますし、若くても生活習慣や出産などによって、骨量を低下させるリスクがあります。

 

★骨の成長期★
成長期の骨づくりが、一生の骨の基礎となります。
人生の骨量が最も大きくなるのは、男性で20歳、女性で18歳と言われていて、成長期に骨量のピークをいかに高めるかが将来の骨の健康を維持する大事なポイントとなります。
★骨の熟成期★
30代以降は体が完全に出来上がる年代です。
骨量も最大となりますが、最近では無理なダイエットや偏った食事、過度なストレスなどが原因となり骨量の低下のリスクが高まっています。
また、この時期は妊娠、授乳により一時的に骨密度が低下する方もいるので、積極的な骨のケアが必要になってきます。
★骨の衰退期★
40代以降になると、骨量はゆるやかに減少していき、特に女性の方は50代以降に骨量が大きく減少していきます。
これは、男性に比べて骨格が小さく体の中に蓄えられている骨量が少ないことや、閉経後の女性ホルモンの減少で破骨細胞の働きが活発になることなどが原因となります。

 

【日常生活から骨の健康を意識する】
骨の健康を維持・強化するために、カルシウムの摂取はとても大切なことです。
カルシウムは体内に吸収されにくいため、摂取されても多くは排出されてしまいます。
食事からカルシウムを摂取することを意識することが大切です。
そして、体内に吸収し、定着しやすくするために日光浴やバランスの取れた食事、適度な運動をすることも大切です。

 

★摂取⇒食事
カルシウムをしっかり摂る
★吸収⇒日光浴
腸からのカルシウム吸収を助け、ビタミンDを増やす
★定着⇒食事、運動
カルシウムが骨に定着するよう、ビタミンD、Kなどさまざまな栄養素を含む
バランスの良い食事を心がける

 

【骨粗しょう症とは】
骨の病気と聞いて一番に思いつくのが骨粗しょう症だと思いますが、どんな病気で、どんな予防方法があるのか最後に説明していきたいと思います。
まず、骨粗しょう症とは、骨からカルシウムが溶け出して骨が弱くなって折れやすくなった状態です。主に女性に多く更年期や、閉経後、加齢によって進行すると言われています。自覚症状はあまりなく、ちょっとしたことでも骨折しやすくなってしまいます。
骨粗しょう症が進行してしまうと、咳やくしゃみなどをしただけで骨折してしまうこともあるので、注意が必要です。
予防に大切なことは、子供の頃から太陽の下で適度な運動を行い、カルシウムやマグネシウムなどを摂取することが大切です。
更年期以後の方は、カルシウムもより一層必要になってきます。
運動も無理をせずに歩くことから始めましょう。

 

今や、人生100年時代と言われています。
日常生活から骨の健康を意識しながら、元気に過ごしましょう。

 

それでは、10月も皆様の毎日がキラキラしたものになりますように…

ページトップに戻るボタン