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【2月になりました】

2021.02.01

2月になりました。

先月から、またもや緊急事態宣言が出てしまいましたね。

ピクシーでは、集団発生の防止のために次のことを実施しています。

・感染症の予防等の方針や感染対策マニュアルに基づく取り組みを徹底する。

・職員は出勤前に体温を計測し、発熱等の症状が認められる場合には出勤を行わないことを徹底する。

・職員は家族の健康管理に努めるとともに、健康状態を把握する。

・1時間に1回、事務所内の換気、消毒を徹底する。

・手洗い、うがいを徹底する。

今後もこれらをしっかりと行ってまいります。

 

では、今月は寒い今だからこそ気を付けたい、冷え性について書いていきたいと思います。

 

 

【そもそも冷えとは何か】

冷える理由として、大きく分けると3つあります。

まず、一つ目は体内で熱が作れない場合です。

基礎代謝は、1日のエネルギー消費の60%~70%を占めていて、体の部位ごとに基礎代謝を分けると、脂肪が約38%、肝臓が約12%、胃腸と腎臓が約8%、脾臓が約6%、心臓が約4%、その他が約24%、つまり筋肉量が少ないと、生み出せる熱が少ないのです。

男性より女性に冷えを感じる人が多いのは、女性のほうが筋肉量が少ないからです。

ちなみに、体重に対する筋肉量は、男性が約40%に対して、女性は約36%と言われているので、更に間違ったダイエット法などで筋肉量を減らしてしまうと慢性的な冷えに結びついてしまう可能性があるのです。

2つ目は、作られた熱が全身に届かない場合です。

その主な原因は、自律神経のバランスの乱れといわれており、バランスが乱れると、血流が滞り全身に熱が送られなくなってしまいます。

これは、夏にエアコンの効いた室内と暑い室外を出入りして、血管が収縮したり拡張したりすることでも起こります。また、不安やストレスが原因になっていることもあります。

食べすぎも冷えの原因になると言われており、食べ過ぎると消化のために血液が胃腸に集まってしまい、熱生産量の多い筋肉や他の器官への血液供給が減ってしまうからです。

高脂肪食品や塩分の多い食べ物、スイーツなどの甘い物はついつい食べ過ぎてしまいますが、これらは冷え対策のためだけではなく、健康維持のためにも控える事が大切です。

3つ目は、体内の熱が逃げやすいという場合です。

‘1日に2ℓの水分を摂りましょう’という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは汗をかいたり排尿したりして水分をしっかり排出している場合の事です。

血流が悪くて体が冷えているため汗をかかず、水分が十分に排出されていない人は体内に余分な水分が溜まり、冷えやすくなってしまうのです。

また、皮下脂肪の量も問題です。

脂肪には断熱効果がありますが、筋肉とは異なり脂肪には血管がほとんどないので、熱が加わってもその熱が全身に伝わりにくいのです。

 

冷えによって起こる症状は人それぞれです。

特に冬は足先、指先が冷えるなど、体のほとんどの部分で冷えを感じる事が多いようです。

 

 

【冷え性はなぜ起こるのか】

女性は約8割、男性でも約4割以上の人が、冷え性の自覚があるそうです。

その理由は大きく分けて4つあります。

 

①筋肉量が少ない

筋肉は、体の中で最大の熱生産器官と言われています。

さらに、筋肉が伸縮することでポンプのように血液を送り出すので、体のすみずみまで血液を循環させて体を温めます。

女性は、男性に比べると筋肉量が少ないため、作り出される熱量が少ない上にポンプの力が弱いため、体が冷えやすいということになります。

体の末端まで血液が行きにくいため、特に手足が冷えやすくなるのです。

②ホルモンバランスが乱れやすい

女性には、月経、出産、閉経といったライフステージでの変化があり、ホルモンバランスが乱れやすい傾向にあります。

ホルモンバランスが乱れると、体温調整をしている自律神経が影響を受けて、血液の循環が悪くなり冷え性になりやすいのです。

③ストレスの影響

社会生活をしていくうえで、ストレスをゼロにすることは難しいと思います。

仕事や家事に追われる日々にイライラすることがあったり、夏や冬には、室内と外気温の差が極端に激しくて、それも体にとってはストレスになることもあります。

ストレスを感じると、自律神経のバランスを崩しやすくなり、自律神経はリラックス状態で優位になる「副交感神経」と、緊張状態で優位となる「交感神経」の2つのバランスを保って、体の機能を調節しています。

しかし、ストレス過多の状態が続くと交感神経の優位の状態が長くなり、体は緊張しっぱなしになります。末梢血管も収縮を続けて血行不良を招き、冷えた状態を招きます。

④生活習慣の乱れ

現代人の体温は、昼夜逆転の生活や朝食抜き、食事の時間がバラバラなど、生活習慣の乱れによって低下しているといわれています。

もともと体温は、早朝が最低で、起床して朝食を摂るとともに急激に上がり、昼過ぎから夕方まで緩やかに上昇した後、夜間に向かって下がっていくものです。

しかし、乱れた生活習慣は自律神経のバランスを乱し、体温調節機能が乱れて冷え性を招きます。

また、最近では夏場にエアコンの効いた室内で冷たい物を食べ、冬場は暖かい室内でゴロゴロ過ごし、体の体温調節機能を使わない生活が主流になってきているため、もともと備わっていた体温調節機能が低下している人が増えているのです。

また、ファッション性が優先されすぎてしまい、寒い日でも薄着をして、手首・足首・首といった冷えやすい場所をカバーしていないのも冷え性を悪化させる原因になってしまうといわれています。

 

 

【冷え性の症状について】

人によって、冷えの感じ方はさまざまです。

軽度であれば「冷えを感じる」という程度ですが、中度になってくると冷えている箇所がこわばりはじめます。

重度になると冷えの箇所にしびれを感じるようになってしまいます。

ここまで冷えてしまうと、日常生活に支障が起きる「冷え性」と思われますので、中度以上と感じられたら漢方医などの受診をおすすめします。

漢方では、冷えとともに現れる症状や部位によって、いくつかの冷えの原因を考えそれに合わせた治療が行われます。

冷えは血流の流れが悪くなるために起こるので。便秘や下痢、肌荒れ、くすみ、頭痛、腰痛、蕁麻疹、アトピー、膀胱炎、頻尿のどの症状を誘発することにもなります。

また、重篤な病気で冷えることもありますので、不安な場合は医師に相談することをおすすめします。

 

 

【冷えを侮ると大変なことに】

冷えは「万病のもと」と言われています。

体が冷えると血流が悪くなって血液もドロドロになり、酸素や栄養素が体の隅々まで運ばれなくなってしまい、老廃物も排出されず、体内に蓄積されてしまいます。

冷えによって免疫力も低下してしまい、免疫力を決めるのは腸と言われています。

体温が1度下がると、免疫力が30%下がってしまうことは以前のブログでも紹介させてもらいました。

冷えは、その状態を「我慢する」「放っておく」のではなく、しっかりと向き合って対処することが大切です。そうすることで、体調が悪化するのを防ぐ事に繋がります。

また、冷えだけではなく、他の症状が同時に現れた時には注意が必要です。

冷えと足の痛みが同時に現れた場合には、閉塞性動脈硬化症などを疑う必要があります。

閉塞性動脈硬化症は四肢、特に下肢の動脈硬化で問題になることが多い症状ですが、足に酸素や栄養がいきわたらないと血流が途絶えた部分が壊死してしまい、最悪の場合、切断しなければならなくなります。

さらに、足に動脈硬化がある場合は、心臓や脳の血管にも動脈硬化が進行している危険性があるのです。

足先が極端に冷えるような場合には、大動脈弁狭窄症の心配もあります。

これは、全身に血液を送るポンプの役割を果たす左心室と、大動脈の間にある大動脈弁が硬化し、血液の通過できる部分が狭くなる病気です。

進行すると、心不全で突然死してしまうこともあるので注意が必要です。

また、冷えとめまいや、息切れが起きた場合は心臓病との関連性も疑う必要があります。

こういった場合は、早急に専門医の受診をして、しっかり検査を行いましょう。

冷えは毎年の事だし・・・と油断せず、症状が重くならないうちに対処することが大切だと言えそうです。

 

 

【冷え性にはどんなタイプがあるのか】

冷え性は[四肢末端症]、[下半身型]、[内蔵型]、[全身型]の4種類に大きく分けられるほか、<混合型>、<ほてり型>といったタイプもあります。

まずは、それぞれの冷え性のおもな症状や原因を見ていきましょう。

 

[四肢末端型]

手足やその先が冷えやすい四肢末端型の冷え性は、10代から20代の若い女性の中でも、やせ型や過度のダイエットを行っている女性に多くみられます。

四肢末端型の特徴的な症状は、次のようなものがあげられます。

<特徴>

・手足やその末端が冷える

・寒い場所では手足の先から冷えやすい

・冷えと同時に肩こりや頭痛を感じやすい

過度なダイエットなどによって食事量が不足すると、体を温める熱を生み出すエネルギーが足りない状態になってしまいます。

その結果、手足の末端まで血流が行き渡らなくなってしまうのです。

普段あまり汗をかかないという方の冷え性も、四肢末端型であるケースが多いようです。

 

[下半身型]

腰から下が冷えやすい下半身型は、30代以降の男女によく見られるタイプに冷え性で、次のような症状が特徴的です。

<特徴>

・手は温かいが、足は冷たい

・上半身に汗をかきやすい

・寒い場所ではふくらはぎや足先が冷えやすい

デスクワークなど、長時間座った状態では、お尻をはじめとした下半身の筋肉が硬直します。その結果、足の血の巡りが滞ってしまい、下半身の冷えを引き起こしてしまうのです。一方で、上半身には血が巡るため、顔がほてりやすいという特徴もあるようです。

運動不足によって下半身の筋肉が衰えている場合も、このタイプの冷え性が考えられます。

 

[内蔵型]

隠れ冷え性とも呼ばれる内蔵型は、30代以降の女性に多くみられます。

ぽっちゃり体系の方や食欲旺盛な方も、実はこのタイプの冷え性であるケースが多いといわれています。このタイプの冷え性は、次のような症状が特徴的です。

<特徴的>

・手足や体の表面は温かいが、お腹が冷えやすい

・全身に汗をかきやすい

・厚着をしていても体の冷えを感じる

・寒い場所では下腹部や太もも、二の腕は冷えやすい

・冷えと同時にお腹が張りやすい

内蔵型は手足や体の表面には冷えを感じにくいため、初期では自覚できないケースも少なくありません。しかし、対策を取らなければ内蔵は冷え続け、内蔵機能の悪化の原因にもなってしまうため、発汗やお腹の張りなどを感じた場合は注意が必要です。

 

[全身型]

全身型は、常に体温が低く、季節を問わず寒さを感じるタイプの冷え性です。

若い方やご高齢の方に多くみられ、自覚症状がないケースも多く見られます。

このタイプの冷え性は次のような症状が特徴的です。

<特徴>

・1年中、冷えを感じる

・冷えの自覚症状がない

・慢性的なだるさなどが出る

全身型の冷えの原因としては、不摂生や食事量の不足などによる基礎代謝の低下が挙げられます。また、体質や服用薬の影響などによって、全身が冷えてしまうケースもあります。

 

 

【タイプ別の改善方法】

では、タイプ別の冷え性の改善方法を見ていきましょう。

 

[四肢末端型は食事が肝心!]

食事量不足が原因であるケースが多い四肢末端型は、きちんと食事から栄養をとり、熱を生む体にしていくことがポイントです。

四肢末端型の場合は、厚着やカイロなどで外側から体を温めても一時的でしか冷えは改善されません。そして、食事制限をメインとした過度なダイエットは控えましょう。

持病などで医師から制限などがないようでしたら、熱を生むタンパク質を積極的にとる食生活を実践してみてください。

 

[下半身型はストレッチがおすすめ!]

座り仕事などによってお尻の筋肉が硬直しているケースが多い下半身型の冷え性は、お尻の筋肉をほぐすタイプのストレッチを行うことがおすすめです。

「梨状筋」と呼ばれる筋肉をほぐすことで、血液改善が期待できます。

 

[内蔵型は食べ過ぎと厚着を避ける!]

発汗の症状が出やすい内蔵型冷え性の場合は以下の3つを意識してみてください。

・食べ過ぎに注意する

適切な食事量を意識しましょう。

食事量は少なすぎても冷えの原因となってしまうのですが、食べ過ぎはかえって体を冷やしてしまいます。

・厚着をしない

過度な厚着も汗をかく原因になってしまい、通気性の良い服で過ごすことで、汗をかいて体を冷やすリスクを回避することができると思います。

・白湯を飲む

内蔵を温めて、全身の血流を改善するためには、白湯を飲むことを習慣にするのもおすすめです。一気に飲むのではなく、1日のうちで何回かに分けてこまめに飲むと良いでしょう。

 

[全身型は体の内外を温める!]

季節を問わず体が冷えやすく、自覚症状も乏しい全身型の冷え性の場合は、不摂生を正すことや外側と内側の両方から温めることが大切です。

・食事量を増やす

全身型の場合、代謝の低下によって食欲がない方も多いのではないでしょうか。

しかし、まずは食事を増やして、しっかりと熱を生む体にすることが大切です。

・十分な睡眠

不規則な生活を改善するにあたって、十分な睡眠をとることも重要です。

夜型生活や徹夜などは避けて、夜はリラックスをしてきちんと休養の時間を確保しましょう。

・体の内と外、両側からの保温

全身型は体の内外、どちらも冷えている状態です。熱を逃がさないように、十分な食事や適度な運動で内側から温めることはもちろん、重ね着やカイロなどを使って、外から温めることにも配慮して、きちんと保温していきましょう。

 

 

【日常生活で出来る冷え対策】

冷えに対して有効なのは適度な運動です。

20分程度のウォーキングやなるべく階段を利用したり、ストレッチやホットヨガなどは、冷え対策だけではなく健康促進に役立ちます。

また、腹式呼吸や質の高い睡眠も冷え対策に効果的です。

血流が滞ると冷えに繋がってしまいますので、体を締め付ける洋服や下着は避けましょう。

膝から下全体を締め付けるようなブーツは、足の血流を阻害する場合があるので、昼間にブーツを履いた場合は、入浴時には血行を促進するマッサージなどのケアを行いましょう。

食事では冷たい物を避けて、体温以上のものを摂るのが良いと思います。

よく噛んで食べることも大切です。

また、食材に気を付ける必要があり、食品には体を温める「陽性食品」と冷やす「陰性食品」があると言われており、特に夏に冷えを感じる人は、陰性食品ばかりを食べ過ぎてはいないでしょうか。

次に、冷え性の改善に良い食事のポイントと、陽性食品、陰性食品の代表例を挙げますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

【冷え性の改善に良い食事のポイント】

朝食は抜かずに3食決まった時間に食べる事で、自律神経のバランスも整います。

朝は食欲がないという人は、ご自身がおいしいと感じる程度の温度の白湯をコップ1杯飲みましょう。内蔵が温まるので、食欲が出てきますよ。

口当たりが良いものから始めてみると徐々に食べられるようになり、冷たいメニューは避けて温かいスープなどを摂るようにしましょう。

食事誘発性熱産生が1番高いのが朝なので、夕食の量や時間帯を調整して、朝食が1番おいしく召し上がれる生活リズムを目指しましょう。

 

<体を温める食品例>

・野菜類⇒人参、カボチャ、玉ねぎ、山芋など

・肉、魚類⇒鶏肉、羊肉、鮭、鯖、タラ、フグなど

・調味料、香辛料⇒味噌、ニンニク、コショウ、シナモンなど

・豆類など⇒小豆、黒豆、納豆など

<体を冷やす食品例>

・野菜、果実類⇒キュウリ、レタス、トマト、柿、梨、バナナ、メロン、スイカなど

・飲料⇒麦茶、コーヒー、牛乳、豆乳など

・調味料⇒酢、植物油など

 

例えば、キュウリやトマトは体を冷やす食べ物です。

レタスとキャベツが中心の生野菜サラダも、体を温めません。もちろん、野菜を摂取することは大事なことですが、体を冷やす食材ばかりにならないようにするのがポイントです。

地下に向かって成長する根菜のほとんどは、体を温める食品です。

トマトや柿などの例外はありますが、赤や黒など色の濃い食べ物の多くは体を温める食品です。反対に、地上で育つ葉物野菜や色の白っぽい食品は体を冷やすものが多いです。

ちなみに、りんごやさくらんぼなど、北方産の果実は陽性食品と陰性食品の中間だと言われています。

体を温める食品の代表として、生姜を挙げる人が多いと思います。

しかし、生姜を生で食べてもほとんど体を温めることはできないそうです。

生姜は腸管の粘膜の血流を増やすなど、胃腸にはとても良いのですが、冷えが解消されるわけではありません。その理由としては、生の生姜に含まれるのは「ジンゲロール」という成分で、刺激はあるものの、体を温めることはないのです。

生姜を蒸して干した「乾姜」では、「ショウガオール」という成分が増え、体を温めてくれます。生姜紅茶を飲む場合などには、粉末にした乾姜を使うのもおすすめです。

 

 

このような方法で、体を冷やすことなく、冷え対策を行いながら寒い冬を乗り越えましょう。

コロナウイルスやインフルエンザの予防もしっかり行いつつ、健康第一で元気に今月も過ごしましょう。

コロナウイルスを一刻も早く終息させるためには、私たち1人ひとりの行動が鍵になってくると思います。我慢の続く日々だとは思いますが今こそ皆さんで協力してこの見えない敵に打ち勝ち、また以前のような生活ができる日が1日でも早く訪れますように。

 

それでは、2月も皆様の毎日がキラキラしたものになりますように・・・。

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