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【4月になりました】

2021.04.01

4月になりました。

コロナウイルスが流行してから、あっという間に1年が経ってしまいましたね。

今年もお花見も出来そうもなく、とても残念です。

毎年、春が近づくと目を充血させて、鼻水が止まらない方達が増加します。

それらの症状の多くは、花粉によるアレルギー症状である花粉症です。

せっかく暖かく、気持ちの良い春なのに憂鬱になってしまう花粉症ですが、対策をすることである程度の症状を緩和することができると思います。

そこで今月は、辛い花粉症の症状を改善させるための対策などを紹介していきたいと思います。

 

 

【花粉症のメカニズム】

花粉症とはどのような原因で起こり、どのような症状を引き起こすものなのでしょうか。

 

 

・花粉症の症状

花粉症は、主にくしゃみ、鼻水、鼻づまりといった鼻の症状と、目のかゆみ、涙、充血といった目の症状を引き起こします。

また、アレルギー反応を起こす種類によっては、喉や皮膚のかゆみ、咳やたん、下痢や食欲の低下、微熱といった症状を引き起こすこともあります。

 

・花粉症の原因

花粉症は、花粉に対するアレルギー反応が発生して起こります。花粉は体内に入ると免疫機能により受け入れられるか判断されます。

そして、異物として排除するべきと判断されると花粉を攻撃する抗体が作られ、花粉を体外に出そうと抵抗するようになります。

この抗体の働きがアレルギー反応であり、花粉を体外へ出そうとする行動がくしゃみ、鼻水、涙という形で現れるため、花粉が体内にある限り、これらの症状が止まらなくなってしまいます。

 

・花粉症を引き起こす花粉の種類

花粉症を引き起こす花粉は、日本では60種類ほど存在すると言われており、樹木から出る花粉だけではなく、草木から出る花粉も含まれています。

また、地域や季節によって飛散する花粉の種類が異なり、人によってアレルギーの原因物質となる花粉の種類も様々です。アレルゲンとなるもっとも有名な花粉はスギ花粉です。

東北から九州まで広い範囲に存在し、日本でも最も多い花粉です。

ピークは2月中旬から4月下旬の約2か月で、花粉症の代名詞ともいえるほど強い症状を引き起こす樹木です。

スギ花粉が収まる頃に出てくるのがヒノキです。

3月末から5月初旬に飛散のピークを迎えます。スギほどではありませんが、飛散量は多く、スギ花粉と併発させている人も多い花粉です。

樹木に比較すると飛散量は少ないものの、年間を通じて花粉を撒き続けるのがイネです。

12月から1月以外はほぼ飛び続けているそうで、春から夏にかけて飛散量を増加させます。その他にも秋口には、ブタクサ、ヨモギといった草木の花粉飛散量が増加しています。

 

【花粉症対策】

国民病ともいえる花粉症ですが、何らかの対策を取りながら少しでも症状を軽くしたいですよね。

 

・治療薬を使用する

花粉症の症状を抑えるためには、アレルギー性の症状に適した治療薬の摂取が有効と言われています。

花粉症が引き起こす鼻の症状を抑えるためには、アレルギー反応による症状を引き起こす“ヒスタミン”の発生を抑える“抗ヒスタミン薬”が有効で、鼻づまりがひどい場合には、血管を収縮させる働きを持つ薬も有効だそうです。

目の症状がひどい場合には、飲み薬だけではなく点眼薬も併用すると良いでしょう。

残念ながら花粉症の症状を完全に抑える薬はないと言われており、症状を適切に軽減させるために、花粉症の症状に合わせた薬を選ぶようにしましょう。

 

・治療を行う

花粉症のようなアレルギーの根本的な治療法に“アレルゲン免疫療法”があります。

アレルギーの原因物質を含む治療薬を適切に摂取することで、アレルギーの原因物質に体を慣らし、症状を緩和、もしくは完治させることが期待できるそうです。

スギ花粉に対しては、舌の下から薬を摂取する“舌下免疫療法”があります。

スギ花粉のシーズン以外の季節も継続してスギ花粉の抗原を摂取していきます。

大量の抗原を取り入れるとショック症状を引き起こす場合もあるため、3年~5年にわたりゆっくりと体を慣らしていくことが大切なようです。

最近は“レーザー治療”も人気なようで、アレルギー反応を起こす鼻の粘膜をレーザーで焼き、アレルギーを起こす場所を減らすことで症状を緩和させる治療法です。

体質を改善するものではないため、粘膜が回復することで再び花粉症の症状が現れるようになりますが、1度の治療で2年ほど効果が持続し、再治療を受けることも可能です。

 

・花粉を体内に入れない

症状を緩和させるために最も大切なのは、花粉を体内に入れないことです。

花粉のほとんどは鼻と口から体内に侵入してくるため、その2つの侵入経路をふさぎましょう。花粉症用のマスクは、正しく装着することで7~8割の花粉の侵入を防ぐ事が出来ますが、つけ方を間違えたり、サイズが合っていなかったりするとその効果は半減します。

マスクの装着時は以下の点に注意しましょう。

□顔にあったサイズのマスクを付ける

□ノーズクリップの形をしっかり鼻に合わせる

□プリーツを伸ばし、鼻から顎まで隠れるようにする

□くしゃみや鼻水で内側が汚れたらすぐに交換する

また、目の粘膜に花粉が付着しないように、花粉症用の眼鏡をかけることもおすすめです。

 

・花粉が飛ぶ日を把握する

花粉は特定の条件の日に飛散しやすいため、その日の外出を避けるのも効果的で、花粉が飛びやすい条件には以下のものがあります。

□気温が高く湿度が低い日

□風の強い日

□前日に雨が降った日

□晴れた日の昼過ぎ

□晴れた日の日没頃

反対に夜間や雨の日、気温が低い日は花粉が飛びにくいようです。

 

・粘膜から花粉を取り除く

マスクや眼鏡で対策をしても100%の花粉を防ぐ事はできません。

ある程度は花粉が粘膜に付着してしまうので、しっかり取り除いておきましょう。

目から花粉を取り除くためには、しっかり洗眼するのが良いでしょう。

しかし、大量の水道水は目を守る役割を持つ涙まで洗い流してしまうので、洗眼液を使用することをおすすめします。

洗眼液は1日の使用回数が決められているものもあるので、用法を守って使用しましょう。

鼻の粘膜の洗浄には、鼻うがいが効果的です。

鼻うがいは液体を鼻孔から流し込み、粘膜を洗浄する方法です。

しかし、水道水などは浸透圧が体液と大きく異なるため、鼻の奥がツーンと痛くなってしまうので、適切に鼻うがいをするための準備が必要になります。

鼻うがいのために以下の点を準備しましょう。

□水道水は人肌まで温める

□0.9%食塩水を作る(1ℓの水に対して9gの食塩を溶かす)

□先が細くなっているボトルなどで鼻の奥に流し込む

また、鼻うがい用の液剤も販売されていますので、準備が大変な方はこういったものを利用するといいと思います。

 

【花粉症の方におすすめの食べ物】

花粉症はアレルギー反応のため、体の免疫力を高めることで抵抗力を上げ、アレルギー反応を抑えることが期待できます。

 

□乳酸菌

花粉症は免疫力の異常により発生します。

免疫機能が正常に働くことで、花粉症特有のアレルギー症状の発生を抑えられます。

免疫機能をつかさどる免疫細胞の約60%は腸に集中しているため、腸の環境を整えることが正常な免疫機能の活動に繋がるのです。

また、白血球に含まれる免疫細胞“Th1”“Th2”のバランスが、花粉症の発生に深く関わっていると言われていて、この2つのバランスが取れていると免疫機能が正常に働きますが、花粉に反応する“lgE抗体”の産生に関わるTh2が多くなると、アレルギー反応を引き起こす“ヒスタミン”を発生させやすくなるようです。

乳酸菌は、腸内環境を整える働きがあると言われていますが、免疫細胞のバランスを整える働きも持っています。

Th1とTh2のバランスを保つ事で過剰なlgE抗体の産生を抑え、ヒスタミンの発生を抑えるよう働きかけてくれるのです。

乳酸菌が含まれる代表的な食品として、ヨーグルトやチーズ、味噌、キムチなどの発酵食品があるので、積極的に取り入れていくと良いと思います。

□食物繊維

免疫力を高めるには、食物繊維をとることも効果的です。

食物繊維は腸内環境を整える働きだけではなく、乳酸菌などの善玉菌の餌になるため、腸内環境を整える善玉菌の増加を促してくれます。善玉菌の増加は、アレルゲンとなる花粉の吸収を抑える“lgE抗体”の増加にもつながるため、食物繊維の摂取が花粉症の症状を抑えることに繋がります。

 

【花粉症を悪化させないために出来る事】

これまで紹介してきた対策に加えて、生活習慣を見直して免疫力を高めることで、花粉症の症状を抑えることができます。

 

・バランスのとれた食事

先ほど紹介した、乳酸菌と食物繊維の摂取を含め、栄養バランスの取れた食事をとることが免疫力の向上につながります。

脂質の摂りすぎは、善玉菌を減らす悪玉菌を腸内に増やすことに繋がるので、肉類や脂っこいものは摂りすぎないようにしましょう。

また、香辛料など刺激の強いものは、鼻の粘膜を刺激してアレルギー反応を促進させてしまう恐れがあるため、少し摂取を控えるほうが良いでしょう。

 

・アルコールを控える

アルコールは花粉症のアレルギー反応を悪化させる恐れがあります。

アルコールを分解する際に発生する“アセドアルデヒド”は、アレルギー症状のもとになるヒスタミンの発生を促してしまいます。

さらに、アルコールは血管を拡張させるので、鼻の粘膜の浮腫みや鼻づまりを促進させてしまうので、花粉症の季節はアルコールの摂取を抑えたほうが良さそうです。

 

・タバコを控える

タバコもアレルギー反応を悪化させる要因の1つです。

タバコの煙は、鼻の粘膜を刺激し、鼻の症状を悪化させます。

タバコの煙は喫煙者だけではなく、周りの方の受動喫煙の影響もあるので花粉シーズンはタバコを控える、もしくは禁煙するように心がけると良いでしょう。

 

 

花粉症は今では、国民の25%が発症しているという国民病であり、年々増加傾向にあるようです。

一度発症してしまうと治療は簡単ではなく、完治させるのはなかなか難しいと言われていますが、アレルギー反応が出る花粉シーズンにしっかりと対応をして、免疫力を高め、症状を軽減することは可能です。

生活習慣を見直して免疫力を向上させ、少しでも快適な春を過ごせるよう、花粉症にお悩みの方は対策を行っていきましょう。

 

それでは、4月も皆様の毎日がキラキラしたものになりますように・・・。

 

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