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【4月になりました】
2022.04.01
4月になりました。
4月は新生活が始まったり、様々な変化がある月になりますよね。
新しい環境はドキドキやワクワクが多いですが、環境の変化からいつも以上に無理をし過ぎてしまうと体調を崩すきっかけにもなってしまうので気を付けましょう。
ピクシーでは引き続き感染対策をしっかりと行いながら元気に営業していきます。
さて、今月は認知症について書いていきたいと思います。
《認知症とは》
認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。
認知症にはいくつかの種類があり、アルツハイマー型認知症は認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が委縮していく過程でおきる認知症です。
症状は物忘れが多く、ゆっくり進行していきます。
次に多いのが、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害による血管性認知症です。
脳の部位によって症状が異なるため、一部の認知機能は保たれている“まだら認知症”が特徴的です。症状はゆっくり進行することもあれば、急速に進んでしまう場合もあります。
また、血管性認知症に、アルツハイマー型認知症が合併してしまう方も多いようです。
その他に、現実には見えないものが見える幻視や、手足が震えたり歩幅が小刻みになって転びやすくなる症状(パーキンソン症状)が現れる、レビー小体型認知症、スムーズに言葉が出てこない、言い間違いが多い、感情の抑制がきかなくなるといった症状が現れる、前頭側頭型認知症といったものがあります。
《認知症のサインと症状》
⑴ 物忘れ(記憶障害)
・数分前、数時間前の出来事をすぐに忘れる
・同じことを何度も言う、聞く
・しまい忘れや置き忘れが増えていつもなにかを探している
・約束を忘れる
・物や人の名前が出てこない
⑵ 時間、場所がわからなくなる
・日付や曜日がわからなくなる
・慣れた道で迷うことがある
・出来事の前後関係がわからなくなる
⑶ 理解力、判断力が低下する
・手続きなどが出来なくなる
・状況や説明が理解できなくなる
⑷ 仕事や家事、身の回りの事が出来なくなる
・仕事や家事の段取りが悪くなる
・季節にあった服装が出来なくなる
・食べこぼしが増える
・入浴などの仕方がわからなくなる
・失禁が増える
歳を取ると誰もが認知症になる可能性がありますが、出来る事なら認知症にならずにいたいですよね。認知症の予防はいつから始めればいいの?どんな事をしたらいいの?と気になる方も多いのではないでしょうか。
残念ながら、現在の医学では認知症を完全に予防することは出来ません。
しかし、認知症についての研究が進むにつれて、認知症になりにくい生活習慣や食生活などがあるようです。
《認知症予防は何歳から始めるべき?》
一般的に、脳の老化は40代後半から始まると言われています。
実際に、うっかりミスが多くなったり、物忘れを自覚するのは40代後半になってからが多いようです。認知症の発症リスクを抑えるなら、早いうちから対策をとっておくと良いでしょう。アルツハイマー型認知症の発症原因となる物質は、発症のおよそ20年前から蓄積し始めるとされています。70歳で発症した場合は、50歳から発症原因の物質が溜まり始めるということになります。認知症は持病や生活習慣によっても発症リスクが高くなることから、40代後半で認知症予防を始めても決して早すぎることはありません。
《認知症予防のために実践したいこと》
まずは、認知症予防に効果的な取り組みをご紹介します。
ポイントとなるのが“人との関わり”“運動”“食事”です。
⑴ 外出する機会を増やす
歳を重ねるにつれ外出が億劫になりがちですが、自宅にこもりきりになってしまうのは運動不足になりやすいだけでなく、生活の中で刺激を受けることが減ってしまい認知症のリスクが高くなります。
外に出る機会を増やすと、その分だけ運動不足が解消できます。近所をお散歩したり、スーパーなどで買い物するだけでも良いと思います。
⑵ 人と話す機会を増やす
会話は脳と口を動かすトレーニングでもあるので、誰とも会話しないと認知機能が低下する恐れがあります。
一人暮らしの方の中には、1日中誰とも会話をしない生活を送っているケースもあるかと思います。会話の相手は友人や知人に限らず、近所の人との挨拶やスーパーの定員さんとの簡単なやり取りでも良いです。会話の長さや内容よりも、直接会話をしたかが重要です。
⑶ 生活習慣病を予防、持病を治療する
糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、認知症を引き起こす原因の一つと考えられています。そのため、生活習慣病にならない生活を送ること、生活習慣病を治療することが認知症予防になります。
また、なんらかの持病がある人も注意が必要で、体調不良をきっかけに認知症を発症するケースもあります。
※認知症に繋がりやすいと言われている主な生活習慣病と怪我
・糖尿病
・脂質異常症
・高血圧
・脳卒中
・脳挫傷
⑷ 聴力低下の確認と対策をする
歳を取ると耳が聞こえにくくなってしまいますが、聴力低下を放置すると認知症リスクが高まり危険です。なぜかというと、脳に入る情報が少なくなり神経細胞の活動が衰えるからです。この聴力低下による認知症リスクは、補聴器を付けることで回避出来ます。
⑸ 栄養バランスの良い食事
栄養バランスの良い食事は、認知症だけではなく生活習慣病予防にも効果的です。
認知症予防に最適な食事に例として、地中海食が提案されています。地中海食とは、ギリシャやイタリアなど、地中海沿岸の国の伝統的な料理です。
地中海食の特徴
・肉よりも魚を多く摂る
・果物や野菜、豆類を多く摂る
・穀物は未精製のもの
・乳製品、食塩、加工品、ファストフードは控えめにする
ただし、乳製品に関していうと欧米人は摂りすぎ、日本人は摂らなすぎであることから、
日本人は積極的に摂っていいと言われているようです。
食事は、多様性とバランスが大切で、一度にたくさん食べるのではなく、バランスの良
い食事を続けることで効果が期待できます。
《認知症の予防に繋がる生活習慣》
最後に、認知症予防に繋がる生活習慣と、やってはいけない生活習慣を紹介します。
◎30分以内の睡眠◎
歳を重ねるにつれどうしても眠りが浅くなりがちで、慢性的な睡眠不足になってしまうことがあります。特に30分以内のお昼寝は、アルツハイマー型認知症予防に効果があるとされています。
◎適度な運動◎
適度に体を動かすことで認知症のリスクを減らす事が出来ます。
おすすめは有酸素運動です。ウォーキングやジョギング、エアロビクスなどを10分以上続ける必要があります。運動習慣がない人は、無理をせずに30分程度の早歩きを週3回行うことを目標にしましょう。
×喫煙とお酒の飲み過ぎはNG×
認知症の発症リスクを高めてしまう生活習慣は、喫煙とお酒の飲み過ぎです。
喫煙者は非喫煙者よりも1.5倍~2倍も認知機能が低下しやすいだけではなく、生活習慣病やうつ病のリスクも高めます。
また、お酒の飲みすぎも認知症の危険因子で、アルコールをたくさん摂取すると脳が委縮して、認知症になりやすくなることがわかっています。高齢になると若いころよりも、アルコールを分解する力も弱くなっていますから、出来るだけ控えめを心がけましょう。
《楽しんで生きることが一番の認知症予防》
これはしてはダメ、あれもやらなければいけないと考え過ぎてしまうと、誰でも憂鬱になってしまいますよね。
ストレスが溜まってしまうと、そのストレスがかえって認知症リスクを高めてしまって本末転倒です。認知症予防を楽しんで出来ているか、無理なく取り組むことが大切です。
完璧に実践することが出来なくても、出来るところから少しずつ始めてみましょう。
それでは、4月も皆様の毎日がキラキラしたものになりますように・・・。